ベビーシャワーとは、欧米の一般的な風習のひとつで、妊婦とこれから生まれてくる赤ちゃんを親しい友人や家族でお祝いするパーティーのことです。生まれてくる赤ちゃんに祝福のシャワーを降らせる、という意味合いからベビーシャワーと呼ばれています。
かつては、初めての出産のときに大人の女性だけで集まり開かれていベビーシャワーですが、今では男性や子供も一緒に参加したり、第一子に限らず、第二子、第三氏の誕生のときにもおこなわれます。
また、このベビーシャワーは、1人の赤ちゃんに対して1回とは限らず、家族、同僚、友人など、それぞれのグループごとにベビーシャワーが開催されることもあり、1人の赤ちゃんに対して何回もおこなわれることも珍しくありません。
ベビーシャワーは、妊娠8ヶ月あたりの安定期に入る頃に、家族や友人、同僚などが主催・企画して開催するのが一般的です。妊婦自身が主催することもあります。
場所は、家、レストラン、ホテル、式場など、さまざま。風船やぬいぐるみなどを使って可愛らしくデコレーションされた部屋で、家族や友人が集まり、食事やお茶を囲みながら語らったり、ゲームをして遊んだり、先輩ママからアドバイスを受けたりして、楽しく過ごします。
日本では出産後に出産祝いを贈りますが、アメリカでは出産前のこのベビーシャワーのときに贈る習慣があります。ベビーシャワーと呼ばれるのにはもうひとつ、これから必要になるベビー用品などをシャワーのように贈るという意味合いもあります。
アメリカの出産祝いは合理的で、妊婦が事前にウィッシュリスト(欲しい物リスト)を作成しておき、ベビーシャワーの参加者たちは、そのリストの中から贈りたいギフトを選んで購入します。高額な物は、何人かでお金を出し合って購入するのもアメリカでは一般的です。
また、日本では一般的な出産祝いのお返しとして内祝いを贈りますが、アメリカにはそのようなお返しをする習慣がありません。妊婦からお礼のサンクスカードを贈るのが礼儀となります。
ベビーシャワーを演出するために飾られるのが、おむつを束ねてつくられたダイパーケーキ(おむつケーキ)。パーティーに華を添えるだけでなく、パーティー後には赤ちゃんのおむつとして使うことができる、ベビーシャワーの必須アイテムです。