生まれて初めて迎える節句を初節句といい、女の子は3月3日の桃の節句をお祝いし、子どもが健やかに成長するよう祈願します。ひな人形を飾り、祝い膳を囲んでお祝いします。ひな人形は子どもの厄をはらうお守りでもあるので、初節句のときだけでなく、毎年飾って子どもの成長を祈りましょう。
生まれてすぐに初節句を迎えるときは、まだ小さすぎるため翌年に初節句をおこってもかまいません。確かに最初に迎える節句が初節句ではありますが、各家庭で判断して、翌年のばしにするか決めればいいでしょう。一般的に赤ちゃんの首がすわる3ヵ月を目安に、それより小さい場合は翌年に見送る傾向があるようです。
節句というのは、もとは「節供」という字があてられ、季節の節目にその季節の草花を神様に供え、神様に供えたものを家族でいただき邪気をはらう行事でした。昔は親戚縁者が集まり、盛大な宴席をもうける家庭も多かったようですが、最近では祖父母や親しい人を招いて、お祝いの料理をいただくのが一般的です。
普段あまりおつきあいのない親戚にまで声をかける必要はありません。ただし初節句のお祝いをいただいた場合は、その人たちもお祝いの席に招待するようにしましょう。