生まれて初めての節句を初節句といいます。男の子は5月5日の端午の節句に子どもが健やかに成長と立身出世を祈願して、鎧兜を飾り、鯉のぼりをあげ、粽(ちまき)や柏餅を供えてお祝いします。
生まれてすぐに初節句を迎えるときは、まだ小さすぎるため翌年に初節句をおこってもかまいません。確かに最初に迎える節句が初節句ではありますが、各家庭で判断して、翌年のばしにするか決めればいいでしょう。一般的に赤ちゃんの首がすわる3ヵ月を目安に、それより小さい場合は翌年に見送る傾向があるようです。
節句というのは、もとは「節供」という字があてられ、季節の節目にその季節の草花を神様に供え、神様に供えたものを家族でいただき邪気をはらう行事でした。昔は親戚縁者が集まり、盛大な宴席をもうける家庭も多かったようですが、最近では祖父母や親しい人を招いて、お祝いの料理をいただくのが一般的です。
普段あまりおつきあいのない親戚にまで声をかける必要はありません。ただし初節句のお祝いをいただいた場合は、その人たちもお祝いの席に招待するようにしましょう。